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2007年 12月 08日 ( 2 )


2007年 12月 08日

なんてことない日々之雑記vol.27 ~きねんごう~

道玄斎です、こんばんは。
いや、もうお早う御座います、でしょうか?

実は、昨日(感覚的にはまだ"今日"のつもり)、山登りをしてきました。
と言っても、ピッケル片手にえっちらおっちら山を登っていく、というようなものではなくて、もうちょっとカジュアルな感じの山登り。もっと言ってしまえばハイキング。

関東総鎮護を謳っている某神社がある山です。
別に、私が神道信者っていう訳でもないのですが、日本という國は不思議な國でして、国民の多くがある時には仏教行事に参加したり、またある時は神道行事に参加し、ぼちぼちテレビのCMに「越後製菓の越後侍」が出てくるこの季節では、にわかキリスト教(あの日ですw大体、本当の記念日の前日辺りが一番盛り上がるというアレw)になってしまうと、複数の宗教行事に参加する人間が多い、極めて特殊な國であります。

先に、神道信者って訳でもない、と書いたものの、何だかんだで一番親しみを感じているのが神道です。
一人寂しく"くりすます" "くりすますいう゛"という一大イベントを過ごす事への微かなる抵抗として、「わしは日本人だから、異教の祭りは一切関係ない」と虚勢を張るのにも便利ですw
それに、日本の神様って妙に親しみやすくありませんか? 妙に短気なヤツがいたり、良い意味で「人間臭さ」を感じます。
あと、切っても切り離せないポイントとしては、私が(日本の)古典文学なるものに多少理解がある、といいいますか、多少は知っており、尚かつ大好きだという点もそうした神道に親しみを感じるファクターであります。

うんと大雑把に話すと、日本には「神代」の時代なる時期がありまして、神様が活躍している時代が想定されています。で、その神様の子孫が現在まで続く皇室の方という事に。
で、古典って「~宮」とか、「~帝」とか出てきて、皇室の問題とも不可分な所があるわけなので、やっぱり、親しみを覚えてしまうのです。

けれども、別に宗教の自由は認められているのですから、他の方の思想や宗教についていちゃもんを付ける気も一切ありません。
ただ、「これは困るぞ」というものもあります。それは「押しつける」タイプの宗教です。
つい最近も、折角の休日でゆっくりと惰眠を貪っていた所、インターフォンが鳴る。目をこすりこすり出てみると(注文した本が届いたのかと最初は思った)、某宗教の布教活動でして、聖書の素晴らしさを蕩々と語られました。

読み物として聖書は面白いと思います。
いつかは全部読破したいとさへ思っているのです。
けれども、「こんなにすげぇ本があるんだから、お前さんも読めよ!」って強引に押しつけられると嫌気が差してしまいます。
これから宿題をやろうって時に母親から「宿題やりなさい!」って言われると急にやる気が削げた中学生みたいなw

どうも私は宗教だ、手相・人相だってのを商売にしていらっしゃる方に縁が深くて、道を歩いていても「女難の相が出てますよ」とか言われてしまいます。
いや、自分が一番分かってるって!w

あー、もう今日何を書こうとしたか忘れちゃったよw

あっ、そうそう。どうやら番外編を含めての数値なのですが、どうやら無節操に書き散らかしてきたサウンドノベルのレビューが100本を越えた模様です。
年内100レビューは何とか達成出来ました。これも素晴らしい作品を公開して下さっている作者様と、本ブログを支えて下さる皆様とのおかげです。本当に有り難う御座います。
ま、別に数を競って書いてるわけじゃないのですが、100というキリの良い数値であり、尚かつ「それなりの数」ではあろうと思うので、素直に嬉しい。

これが一つの区切りになるかな、と自分では思っております。
いや、勿論まだまだ素晴らしい作品が世に在る限り(そしてそれが生み出され行く限り)こうした活動は続けますよ?
「年内に100本は書きたい」と割と昔から公言していたので、少しほっとして気が抜けてしまったのかもw 年の瀬は少しのんびりマイペース更新でいこうかな、とか考えたり。
いや、最近はあまり更新頻度が高くない気がするのですがw

で、取り敢えず100本突破という事で、記念号を書いてみようと急に臥所の中で思い立って、マシンに電源を入れたとw


折角なんで、恐らく誰も興味がなさそうなくだらない事も書いてみようかな、と思い、更に筆を進めます。

私の趣味の一つが「古典籍収集」にあると、割と最近書いた気がするのですが、先日また少し仕入れてきました。古典籍といっても「鎌倉時代の写本」なんてのは、お値段も可愛げがないですから、滅多な事では購入出来ません。
古典籍と言って良いのか迷う所ではあるのですが、最近は専ら版本を集める事がメインになっています。所謂木版刷りの江戸期の本ですね。
ちなみに所有しているブツで一番古いと思われるものは、古筆切になるのですが、平安時代のものが一つあります。例の源三位頼政の『古今和歌集』の仮名序の断簡です。ただ、こいつは「伝源三位頼政筆」なんで、真偽の程は分からないw 多分、偽物なんじゃないかな……w

で、最近購入したものは、安政七年に手書きで書かれたあやしげなブツ一冊と、江戸時代の子供の教育用(武士の子供用でしょうね)の漢詩の教科書です。割と虫食いが多いので、かなり安い値段で購入しました。

その他、古本も何冊か購入。岩波文庫の「黄色帯」の『わらべうた ―日本の伝承童謡―』というものが一番面白そうです。
「とおりゃんせ」とか「かごめかごめ」とかおなじみの童謡に、注釈が付き、~地方ではこのフレーズは~と唄われるとか書いてあり非常に興味深い。又、その童謡の発祥地がどこであるか、分かるものは書いてあり読み物としての耐用性も抜群です。
けれども、この本に収められている童謡の95%くらいは聞いたこともないようなものだったりします。

あっ、また脱線していいですか?w
「ゆーきやこんこん~♪ あられやこんこん~♪」って歌がありますよね。
この「こんこん」、「雪が深々と降ってくる」みたいなそういう、形容表現だと思っていたんです。けれども、最近読んだ国語学系の本には、「来む」が変化したものだと書いてあり、びっくりしました。だから、この歌は「雪よ来い来い、霰よ来い来い」ってな意味みたいです。
かなりこれには衝撃を受けました。いままでしらで過ごしつるよ。

脱線終了。
で、その童謡の本を購入する決め手となったのは、五線譜付きだったという点です。
今、あれこれとシーケンサーを弄っているわけですが、「この本があれば、打ち込みの練習に使えるぞ」と思い購入を決めました。
取り敢えず、「かごめかごめ」と「とおりゃんせ」を打ち込んで、音色を変えたりテンポを変えたりして遊んでいます。作曲の方法みたいなものも重要だけれども、肝心のソフトの使い方が分からないんじゃどうしようもないので、良い練習になっています。
ただ、全然思い通りの音(楽譜)が再現出来ずに苛立つ事も多いです。音を確かめる際にシーケンサー付属のソフトウェアキーボードを今は暫定的に使っているのですが、やっぱり使いにくいです。わざわざ電子ピアノが置いてある部屋まで行って、音を確認したりしています。。
どうでもいいんですが、日本の童謡って殆ど四分の二拍子なんですね。

先日、楽器屋を二三軒回って、キーボードなどを物色してきました。
安いものは安い(一万円を切るものもある)のですが、やっぱり或る程度の鍵盤数があった方がいいのかしら?と早くも思い始めています。
あと、安いものはキータッチが悪い事この上ない。なんていうのかしら、ペコペコした押し心地がします。個人的にはキーが或る程度しっかり沈み込むようなものの方が違和感がないので、そうしたものを選びたい所。
そうすると、値段は一気に跳ね上がってしまうのですがw ただ、或る程度以上の値段を持つキーボードにはシーケンサーのバンドルソフトが付いていたりします。
勿論、多少機能を削った「ライト版」みたいなものが殆どなのですが、結構魅力的だな、と。それにソフト音源を購入すれば、取り敢えずは何ら支障のない環境が構築出来るようです。
私は、今例のSSWを使っているのですが(うんと古いヴァージョンのしかもライト版)、どうにも使い勝手が悪いなぁ、と思う事頻り。ソフトの使い勝手っていうのは千差万別人それぞれですから、自分が使いやすいものを探す事も必要みたいです。
で、DTMマガジンも購入しました。まだいろはも知らぬ私が読んでもちんぷんかんぷんだったりするのですが、読み物としても面白かったので、助かります。


これまた完全な蛇足なんですが、明日(=9日)は私の誕生日です。
ちなみに夏目漱石が死んだ日です。
また一つ歳を取りますね。ここの所体力の低下が著しい(元々、凄いインドア派なので、体力なんて〇に等しいw)為、「体力増強計画」と名付けて、毎夜走り込みをしています。
大体、1.5Kmくらいを走るわけですが、日に日に楽に走れるようになっていくというのは、凄い励みになりますね。目標としては3.0Kmくらいは涼しい顔をして走れるくらいにはなっておきたいなと思います。
私はへんな所で凝り性ですので、自分にノルマを課して自分をイジメル行為が意外と好きだったりしますw 昔やった一ヶ月に渉るほぼ断食生活なんかもそういった妙な正確が如実に反映された計画でした。あの時は一月で40kgも体重が落ちましたがw
どうも、日に日に、目に見える形で成果が出るものが好きみたいなんですが、歳も一つ重ねる事だし「目に見えて成果は出ないけれども確実に肥やしとなる」ものにも目を向ける時期なのかもしれません。色んな事にじっくりと腰を据えてやっていく、これを向こう一年の計画にして頑張ろうと思います。

さすがに、目がしぱしぱしてきました。
そろそろ床に就こうと思います。
おやすみなさいませ。


kazenitsurenaki アットマーク gmail.com


道玄斎

by s-kuzumi | 2007-12-08 05:41 | 日々之雑記
2007年 12月 08日

フリーサウンドノベルレビュー 『春になると』

フリーサウンドノベルレビュー 『春になると』_b0110969_173719.jpg

今日の副題 「過去に揺れる花弁」


ジャンル:過去の因縁と今生きていく事(?)
プレイ時間:三時間半~四時間くらい
その他:選択肢無し、一本道。



道玄斎です、こんばんは。
結局日付をまたいで更新ですね……。
今回は「空と雪」さんの『春になると』です。
かなりのボリュームがあって、充実した中身を持つ作品だったと思います。
良かった点

・主人公の生活にノスタルジックな田舎の雰囲気が出ており、好感触。

・音楽も、作品の雰囲気に合ったものをチョイスしている印象。

・廃墟空間の設定や描写に引き込まれる。


気になった点

・イラストはお世辞にも上手とは言い難いw

・かなりのボリュームがあるものの、中盤くらいにやや冗長な所が。

・中学生男子の葛藤が一つの話の軸になっているので、或る程度歳を取っているとちょっときついものが。

ストーリーも紹介しておきましょう。
ベクターの紹介文を引いておきます。
主人公の和也が、友達の隆の話にのせられてある山の中を探検していると・・・な話です

こんな感じ。
ちょっとあっさりしすぎたストーリー紹介かもしれませんね。
もうちょっとだけ補足しておくと、山の中の探検によって発見するのは「廃墟」と思しき村落の跡です。主人公和也の住む街は、戦前~戦中に掛けて炭坑で発展しており、その炭坑の街の跡という事になるようです。
こうした、廃墟探検というワクワクするような設定で、読者を巧みに引き込んでいく印象です。

その廃墟にて、「妙に懐かしい気持ち」を覚える和也と隆。そして、妙に心引かれる櫻の花。
確かに櫻の花っていうのは、妙に心引かれるものがありますよね。
美しく、そしてどこかもの悲しい花。それが櫻です。良く見かける染井吉野でもいいのですが、しだれ桜なんていうのもかなり綺麗です。

で、主人公の友人たる隆は、この廃墟、そして櫻に魅入られておかしくなってしまいます。
直接的には、櫻に取り込められている謎の少女によってなんですが、廃墟探検→超常的な世界という物語の進み方は、スムーズでしかも印象的で良かったと思います。

作品全体に流れる、ノスタルジックな雰囲気もたまりませんね。
別段、舞台が田舎であるとかそういう描写がされることはないのですが、読んでいると昔懐かしの田舎の生活のようなものを幻視してしまいます。
このノスタルジックな雰囲気が、その後の作品展開に邪魔することなく自然にとけ込んでいる点も評価したいところです。
音楽も、作風にあったものをチョイスしており好印象。ただ、最近割と良く聞く音楽が多かったかなぁ、とも思いました。よくよく考えてみると『送電塔のミメイ』で使われている曲や効果音だったり……。
それはさておき、ストーリー全体で見ると、良くまとまった良作だと思いました。伏線みたいなものもちゃんと消化されていますし、良くできた作品だと思います。
過去の出来事と現在の出来事が交差し、絡み合うので、物語の厚みみたいなものもしっかりと。


ただ、中盤くらいからでしょうか、和也の日常シーンが割と多く描写されるのですが、何となくダレてしまう。結構冗長な印象を受けました。
もう少しタイトな作りにしても良かったんじゃないかな、と。少し惜しい所ですね。
又、この和也の日常シーンは、中学生男子の抱える葛藤みたいなものが多く描かれていく(進路とか、良い学校に入って良い会社に就職してみたいな、オトナによる一種の押しつけへの反発など)のですが、流石に或る程度歳を取ってしまうと、こういう所に感情移入が難しいなぁ、と。
こうした、和也の葛藤はラストとも繋がっており、必然性自体はあるのですが、やっぱりやや冗長だと感じます。

あとイラストですか。
かなり人を選ぶんじゃないかなぁ、と。またいつものように最後までプレイすると結構愛着が沸いてしまうのですが。。
作者様のHPを見てみると、トップに表示されている絵なんて、なかなか魅力的なんですよね。お世辞にも美麗とは言い難いけれども、味わいがあって、私は好きです。恐らく、本作制作時より作者様の描画力はアップしているんじゃないかと。
実際、本作のイラストがあまり上手じゃないとは言え、なかなか画けませんよ?ちょこちょこ絵の練習をしているとそういうイラストの見方みたいなものも変わってきて、面白いですね。

あー、そうそう。
序盤に「祇園精舎の鐘の声」が出てくるんですが、典拠となっているのは、恐らくご存じ『平家物語』でしょう。
ただ、この祇園精舎の鐘の声の効果音が「ゴーン」といかにもな音になっていた点は、異議を申し立てたいとw

祇園精舎っていうのは、お釈迦様のお話に出てくるものですから、当然インドにあるわけです。んで、その祇園精舎には、無常堂というお堂がありまして、そこにある鐘が「祇園精舎の鐘」なわけです。
さて、この祇園精舎の鐘の材質は実はガラスや金属だったハズです。鐘っていうと所謂「銅鐸」みたいな形を想像してしまうのですが、私たちの考える鐘と、無常堂にある鐘は形態も異なっています。
上手に説明出来ないのが歯がゆいのですが、祇園精舎の鐘は、「ゴーン」という音じゃなくて、寧ろ「ジャラジャラ」という感じの音なんですよね。
細かい所に突っ込み過ぎですか?w これが「祇園精舎の鐘」じゃなくて、やはり古典でたまに使われる「入相の鐘」とかなら、「ゴーン」でいいんじゃないかしら、とw

まぁ、そういう所は大した問題じゃないですね。

先にも書きましたが、ストーリーの流れはとても良かったです。
巧みな導入から始まって、割と深いテーマまで食い込んでいくストーリーは十分評価に値します。
しかし、やはり中盤にかなりダレてしまうのと、中学生男子の精神的葛藤みたいなものに、あまり共感出来なかったので、今回は無印です。
中高生がプレイするのなら、吟醸かな、と。

もし、中高生の方がこれを見ていらしたら、是非プレイして欲しいと思います。
多分、共感出来る所などもあり、ハマれるんじゃないでしょうか?

by s-kuzumi | 2007-12-08 01:09 | サウンドノベル