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2008年 07月 15日 ( 2 )


2008年 07月 15日

なんてことない日々之雑記vol.98

道玄斎です、こんばんは。

今日も暑くて厭になってしまいますね……。
昨日、少し長目のゲームを頑張ってプレイしたせいか、今日はちょっと疲れているのでお休みです。



■お酒の事

最近、あんまりお酒を呑まないのですが、とてもグーな日本酒を発見してしまいました。
「白笹つづみ」というお酒の吟醸酒です。大吟醸は高いからいつもは大体吟醸酒を飲む事にしています。
で、この「白笹つづみ」、割と甘めですが、ふくよかな味わいでとっても宜しい。普段愛飲している「明鏡止水」は本当にシャープですっきりとした味なわけですが、たまにはこういうお酒もいいなぁ、と。またラベルも結構カッコいいのよ。杯を持った少年(狂言とかそういう感じの衣装を着てる)が片足を挙げているというヤツで、文章にするとちょっとカッコよさが伝わらないんだけども、なかなか渋くて素敵なラベル。

このお酒を造っている酒造は「金井酒造」っていう所なんですが、お酒にモーツァルトを聴かせているそうですよ? 良く植物に音楽を聴かせてやるといいとか聞きますけれども、お酒に効果があるのかしら? まぁ、旨ければなんでもいいか……。興味のある方はチェックしてみて下さい。



■薔薇の事

我が家には薔薇が結構な数植わっておりまして、手入れが結構めんどくさいです。
「薔薇」と聞いて一般にイメージされるような薔薇はハイブリッドと呼ばれるタイプですが、我が家のは「オールドローズ」と呼ばれるタイプのものが主流です。
見た目、ちょっと野暮ったい感じがしないでもないのですが、もう植えちゃったんだからしょうがない。

ここ暫く放置していたら、にゅーっと薔薇の枝が伸びてきてしまったので、今日ちらっと切り落としてきました。剪定ばさみを使うのが一般的なんでしょうけれども、そういう場合私はナイフとかそういうものを使ってカットしてしまいます。
やっぱり、ハサミで「押し切る」よりも、「すぱっ」と切った方が植物にとっても宜しかろう、というわけです。で、ルパンの石川五右衛門宜しく刃物を上段に構えて、気合一閃枝を切断するのでした。本当は刀とか使っちゃうと一番手っ取り早いんだけども、刀汚したくないしね。
それに、使っている刃物も炭素の含有率の高い刃物ですから、切れ味もとても良いのです。で、切り落とした枝を始末しようとしたら、案の定、トゲが指に刺さって……。結構、痛いですよ?



■読書の事

暑くって、読書もどうにも進みません。こんなに集中力が持たない事なんてかつてあったか? っていうくらい集中力が欠如している……。

『聖書』は「列王記」の上まで進みました。やっと楽しみにしていたソロモンさんが出てきて王様になったあたりです。今丁度宮殿みたいのを作ってます。

単純に聖書だけを読んでいっても意味不明の箇所が出てきてしまう、との事で参考書を二冊用意しました。『聖書Q&A』、『キリスト教に問う 65のQ&A』なる書物です。
これらの参考書のお陰で、分かった部分もあって買って良かったなぁ、と思いました。

例えば、「創世記」(ジェネシスですな)も後半の辺りで、ヤコブさんは「何者かと格闘をする」という場面が出てきます。意外に唐突に出てくるんですよ。確かヤコブが自分のテントだかで寝ていたら闖入者がやってきてそいつと格闘になる、みたいな。
で、その闖入者はどうやら「神様」だったようで、神様に勝利したが故にヤコブはイスラエルと呼ばれるようになったのでした。
で、何で神様に勝つとイスラエルなのさ? って思ってたんですが、上記の解説書を読むとこれは所謂「原因譚」だと書いてあります。まぁ、一種の語源を語る部分だったというわけです。
日本でもこういう事ってあって、例えば『竹取物語』で「不死の薬」を燃やしたから「不死の山→富士の山→富士山」とかね。

っと、また脱線気味ですが、ともあれ神様に勝ったから「イスラエル」なんです。
「イスラエル」の語源は今以て尚分からないそうなのですが、ここまで解説して貰えればあとは知っている知識で或る程度の推測は可能です。
私の場合「イスラエル」という言葉を「イスラ」と「エル」に分けて考えてみました。

「エル」って、神様関係や天使関係の本とかを読んでいるとお馴染みの接尾語ですよね。どうやらこの「エル」ってのは「神様の」とかそういう意味を示すようです。
「エル」を持つ有名な天使さんでは「ラファエル」とか「ミカエル」とか、ね。
となると、神様と喧嘩して勝ったヤコブは「神と戦いし者」とか「神に勝利せし者」とかまぁ、そういう称号で呼ばれたと思われます。だから「イスラエル」の「イスラ」も恐らく「戦った者」とか「勝利した者」とかそのくらいの意味合いで捉えればいいんじゃないかしら?


これは『聖書Q&A』を利用して考える一助にした例なんですが、この本はどちらかいうと『聖書』を独習する際に、傍らに置いて「意味の通じにくい場所」が出てきた際に併せて読むとグーな本です。

一方で『キリスト教に問う 65のQ&A』は「妊娠中絶をした人は救われないのですか?」といったような、問答集に近い本です。割と質問はシビアなものばかり。

だけれども、『聖書』を読み進めれば読み進めるほど、キリスト教を学べば学ぶ程頭の中が混乱してきます。特に分からないのが「旧約聖書」と「新約聖書」の扱いの問題です。
先に挙げた二書なんかは「キリスト教」のお坊さんが書いていたりする本です。経歴を見ると「ローマ・教皇庁立聖書研究所聖書学修士課程修了」とか何か「ホンモノっぽい」匂いがします。
ですから、著者は100%キリスト教寄りの発言をするわけですね。まぁ、本の性質を考えればそれで何も問題はないのですが。実際キリスト教徒で無い人間が聖書の内容で問答していてもちょっぴり怪しいしねw

んで、この本の解説を見ると、何でもかんでも「イエスは~」と「イエス」を基準にして、問い掛けに応えます。どうも読んでいると、「旧約聖書」よりも「新約聖書」に重きを置いているような気配がするんですよ。
ともすれば、この人たちの言う「聖書」という言葉は限定的に「新約聖書」を指しているんじゃないか? とも思える箇所が散見されるわけで、「じゃあ、旧約聖書はどうなっちゃったのよ?」と。

旧約聖書を読むと結構細かい守るべき規定が多い事に気がつきます。
例の「十戒」はその大綱みたいなもんですね。こうした色んな決まりの中には、例えば食って良いものリストみたいのもあって「ひれ・うろこのある魚類は川のもんでも海のもんでも食っていい。そうでないのは食っちゃ駄目」なんて書いてあるわけです。
私、この間「田ウナギ」なんて訳の分からんモノの唐揚げ食っちゃったよw
他にも安息日には仕事しちゃ駄目、なんて事も言ってますし、実際に安息日に何かごちゃごちゃやってたら神様が怒ってしまった、なんて記事もありました。

つまり、「新約聖書」と「旧約聖書」の「規定」というか「やって良いこと、悪いこと」の相違が気になってくるわけです。何となく「新約聖書」の方が規定が緩やかな感じがします。「新約聖書」はやっちゃいけない事をやると、即死フラグが立つという。
そうすると「新約聖書」と「旧約聖書」のダブルバインドに悩まされる事になってしまいます。

本を書いている方達は「聖書こそ拠るべき書物」というような発言をなさっているのですが、きっと、日本のクリスチャンでも相当程度が「土用の丑の日」にウナギなる、鱗のない怪しげなイキモノを食べていると推測されるわけで、「旧約聖書」の規定事項をどの程度遵守すればいいのか? また「もし、旧約聖書で現代に合わない生活習慣(ウナギを食べちゃ駄目とか)が存在する場合、どのように処理すべきか?」、はたまた「もし、そうやって『旧約聖書』に書かれている規定事項で現代に合わないものに関しては、それを許容しているような場合、『旧約聖書』の立場って何なの?」とか、そういう内容というよりも、教義面での疑問が多く出てきてしまうのでした。
この矛盾をどうやったら解消出来るのか? それが今『聖書』を読んでいる私の課題ですね。

最近、ちょっと本を読んでいるだけじゃモノ足りなくなってしまったので、そろそろ教会に行ってみようかとw ただ、安息日である日曜に、教会ってやってるのかしら……?

by s-kuzumi | 2008-07-15 23:45 | 日々之雑記
2008年 07月 15日

フリーサウンドノベルレビュー 『黄昏の白い靴』

フリーサウンドノベルレビュー 『黄昏の白い靴』_b0110969_0402411.jpg

今日の副題 「じっくりと読みたい名作」

※大吟醸
ジャンル:フィレンツェを舞台にした恋愛モノ。
プレイ時間:2時間くらい
その他:選択肢無し、一本道。
システム:Yuuki! Novel

制作年:?/?/?
容量(圧縮時):48.2MB




道玄斎です、こんばんは。
今日は凄い掘り出し物を見つけてしまいました。私の好みは、結構イロモノっぽいと一般で言われているようなものだったりするのですが、今回はかなり渋い、それでいてじんわりとくる名作だったと思っています。
というわけで、今回は「Tomiji」さん(でいいのかしら?)の『黄昏の白い靴』です。作者様のサイトが無くなって(もう一人の方はサイトを立ち上げられたようなのですが)いましたので、ベクターのリンクを張っておきます。こちらからどうぞ。
良かった点

・派手さこそないものの、じっくりと心に染み渡るようなストーリーが秀逸。

・ちょっとしたフィレンツェ観光の気分も味わえる。

・ギャグなども一切無し、或る意味でとても硬派なノベル作品。


気になった点

・システムがYuuki! Novelなので操作性が……。

ストーリーはベクターの紹介文から引用しておきましょう。
花の都、フィレンツェ――。

仕事に未来を見出せず、日々を無為に送っていた俺は、ある日白いワンピースを着た貴婦人と出会った。
「白い靴を磨いてもらえないかしら」
その言葉に俺は失笑し、無理である事を伝えると彼女はやわらかく笑って去っていった。

……夜、酒場でワインを飲みながら今日の話をマスターに聞かせていると、彼は言葉を詰まらせ、真面目な顔をして言った。
「伝説の靴磨き屋は、白い靴を磨きました」
俺は驚いていると、カウンターの隅で黙っていた老人が遠い目をして、昔話を始めた。
「そう、あれは30歳の時だったから、今から丁度30年前になる……」老人は昔の記憶を、昨日のことのように鮮明に語り出した。

30年前に出会った女性との話を。
白い靴を磨いた話を。
そして、白い女性を、愛した話を。

こんなストーリーになっています。


大吟醸は久々です。
こういう作品を求めていた、という感じですね。恋愛ものなんですが、高校生の青年と幼なじみの女の子ってな定番ではなくて、舞台はイタリアでかなり渋い純愛を描いた作品でした。
最近、こういう恋愛モノにとても飢えていて、そうした私の飢えを満たしてくれるような、滋味溢れる作品だったように思います。微妙に通好みの作品かもしれませんね。

立ち絵無し、一枚絵無しとビジュアル的にも派手さはありません。
ですが、中盤くらいからフィレンツェの町並みの背景写真、或いは有名な美術品(絵画含む)が背景として使われ、尚かつその解説まで作中で行ってくれるというわけで、なんだかちょっと得した気分になりました。

先ほど、プレイし終えたわけですが、まだ作品の余韻が頭の中に残っています。
とってもいい作品でした。
で、又私流の解説になってしまうのですが、本作は「サンドウィッチ型」です。現在の時間が過去の時間を挟むようにしているタイプの作品ですね。
まさに現代のイタリアらしく、通貨もユーロ。そんな近代化した都市で靴磨きをやっている青年が、酒場で歳を取った「元靴磨き」のじいさんの思い出話を聞く、というのが大まかな流れ。
本作の凄い所は、頭の中で「ああ、サンドウィッチだな」と分かっていても、過去の時間として語られる物語が優しく染み渡り、すっかりとその世界に入ってしまうので、或る瞬間に現代の時間軸に戻ると「あー、そういえばサンドウィッチだったな……」と感じてしまう所にあったりもします。そのくらいの没入度を見せてくれるわけです。

過去の時間と現代の時間を繋ぐ、伏線なんかも非常に効果的且つさりげなく出てきて、良く練り込まれた作品である事が分かります。
イタリアの、もうちょっと局所的に言えばフィレンツェのガイドみたいな側面もあって面白いですね。ちなみに私、結構フィレンツェ詳しいですよ? というのは、某乙女の園を描いたライトノベルとか、某ゲームとかでさんざん「予習」してますからw
ちょっと特徴的な橋とかが出てきたら「これは、例の貴金属を扱う店が……」とか脳内で勝手に解説を始めるくらいで。
まぁ、イタリアは人気のある観光国ですし、ご存じの方も多いでしょう。普通に私は無知な方なので、皆さんが当然のように知っている事を知らない事が非常に多い。例えば、恥ずかしいけれども、暴露しちゃうと、「何県がどこにあるか」というのを正確に知らなかったりします。。若い頃、全く勉強しなかったツケですね。ちなみにこれは何度かお話した事があると思うのですが、私、中学三年生まで漢字って殆ど書けなかったんですよw
小学校の頃とかで作文コンクールとかあって、入賞したりとかしてたんですが、ああいうのは辞書を引きつつ書けば、ね。


また脱線してしまいました。
ともあれ、靴磨きという職業にスポットを当てるのもとても面白いですし、靴という小道具もしっかり全編を通して出てきますので、本当にしっかりとした作品だと感じます。

唯一の欠点といえば、やはりシステム面。
文字表示速度の変更とかが出来ないので、中盤で観光モードに入った時に、少しもどかしさが。
あとは、登場人物は全員イタリア人ですから、発話、或いは心の発言もみなイタリア人としてのもののハズです。
しかし、例えば「世界三大美人」なる話が出てきた際にそこに「小野小町」が入っちゃうんですよ。ご存じの通り、この世界三大美人って括り方は日本独自のものでして、だから小野小町というローカルヒロインが入っちゃうわけですw
こういう感じで、他の部分が滅茶苦茶凝ってイタリア全開で作られているので、たまーに日本的な感性が出てきちゃうと「ありゃ?」と違和感を感じる事がある。
特に心の中の発言っていうのは、その人物の思想であるとか、バックグラウンドを如実に示すものなので、そこに違和感を感じる箇所が2箇所くらいありました。
あとは、デフォルトでフルスクリーンなのはちょっと困りもの。フルスクリーンでプレイされる方も実は結構いらっしゃるみたいなのですが、私は基本ウインドウでプレイします。又、ページをまたいで文章が表示される時にちょいと工夫があっても良かったかな、と。
例えば、ずらずらと文章が続いていて、次のページに行ったら最初の一行が「た。」とかw そういう所が何カ所かありました。


私的にはとっても好きで、じっくりと読み進めるべき作品だと思うのですが、「特に何も起こらない作品」なんて感じる人もいるかもしれません。
一応、純愛ものですが、「好き」だとか「愛してる」とかそういう直接的な表現は一切使われませんし、せいぜい手に触れる程度で終わっています。そこらへんの事情は「おまけ」で読めるのですが、だからこその純愛の純度っていうのかしら、そうしたものがしっかりと保持出来ていたな、と。

本当に何度も語っているように、派手さはなくて、じわりじわりと雰囲気が読者=プレイヤーに染み渡ってくる感触。実は、ラスト付近で不覚にも涙が出てきてしまいました。
ヒロインの設定が又いいんですよ。結局最終的に「恋人になる」とか「結婚する」とかそういう関係にはならない二人なのですが、こういう女性なら男として愛する意味というか、価値があるんだろうなぁ、としみじみ感じました。


兎も角、ちょっとでも本作が気になったら、もう即このブログから立ち去って、ダウンロードして欲しいと思いますw

とっても優しくて、じんわりと心に染み渡る雰囲気を持った作品でした。
何はともあれ、是非是非プレイを。もしかしたら、ちょっとお酒を呑んだりしながらプレイしても良いかも。

by s-kuzumi | 2008-07-15 00:10 | サウンドノベル