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久住女中本舗

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2008年 09月 04日 ( 2 )


2008年 09月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『遊女の檻』

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道玄斎です、こんばんは。
今、急に東京は大雨が降り出しました。今日も暑くて、そしてジメジメ。気が滅入ってしまいますね。けれども、今日も頑張ってゲームをプレイ、です。

というわけで「青野零奈」さんの『遊女の檻』です。
最近、ブームになった所謂“ヤンデレ”を扱った作品です。“ツンデレ”とか“ヤンデレ”とかそういう用語の解釈って、色んな流派があるようでして、一概に「これが正しいヤンデレ!」とか言えない部分がありますよね。
ですので、今回も「女の子が主人公を病んだやり方で愛する」くらいのゆるめの定義でいこうと思います。


プレイ時間は大体3~5分くらい。
イラストも限りなくシンプル。ラフな感じの線画って感じでしょうか。
こんな感じで情報量は少なめなんですが、結構中身はディープです。最近では『ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD』なるものもありまして、これは音声で“女の子の音声の演技で、恐怖(?)を味わうという趣向のCD。まぁ私、持ってるんですが……w

ともかく、“ヤンデレ”で大事なのは「怖い雰囲気」なわけでして、その意味で、本作くらいにシンプルな作りでも怖さが確保出来ていればそれは“ヤンデレ”なんじゃないかな、と思います。

でも、最初プレイしていて「これ、ヤンデレなのかなぁ……?」と微妙に悩んでしまいました。
というのは、お決まりの「あの女の匂いがする……!」とか、そういう直接的な表現はないんですよね。でもバイナリは「yandere.exe」って名前ですし、何とも言えない不思議な感触を覚えました。

確かに、ヤンデレっぽい要素として「監禁状態」とかそういうシチュエーションは出てくるわけですが、主人公がそれに対して怯えているような様子も無く、寧ろ主人公が病んでるんじゃないか……なんて思ってしまったくらいです。
ですが、最後の最後で、「ああ、やっぱりヤンデレだった!」と気付くことに。
オカシイ人と誤解されたくはないのですが、何となくこの最後のキメの部分で私は微妙に共感してしまいましたw 共感っていうと言い過ぎかも。「まぁ、そういう気持ちは良く分かるよ」くらいかな。あっ、それを共感っていうのか……?w


最後に一点だけ注意を。
本作、カニバリズムの要素も多分にあります。ニガテな人は要注意。

ともあれ、短い作品ですからグロいのが厭でない人は(って言ってもそこまでグロくない)プレイしてみて下さい。ラストシーンは必見ですよ?

by s-kuzumi | 2008-09-04 19:45 | サウンドノベル
2008年 09月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『なつのかげ』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は色々とあって、こんな時間になってしまいました。
これを書いたら、私も眠る予定です。

もう九月ですが、まだまだ夏の気配が残っているようで、こういう季節の変わり目ってどことなく儚い感じで私は大好きです。
さて、今日はそんな、夏の余韻を楽しむのにぴったりの作品のご紹介。「森人~MORIJIN~」さんの『なつのかげ』です。コメント欄でもお勧め頂いていましたね。


先ず、今時珍しい「スケッチ風」のイラストが目を引きます。
過去にも随分書いたのですが、私はこういう「味のある」タイプのイラストが好きなんですよ。
猫も杓子も商業ゲーム的な「アニメ塗り」だと、やっぱりちょっと物足りない部分があったりします。ラフっぽい絵を敢えて使うとか、或いはどこかキラリと光る個性を持ったものとか、はたまた本作のようにスケッチ調のものとか、そういった絵柄を見ることが出来るのもフリーのノベルゲーム/サウンドノベルの醍醐味なんじゃないかと思いますよ。

あとがきなんかを読むと、起伏がない、みたいな言い方を作者様自らが語っておりますが、そんな事はないんじゃないかしら? 一応ちゃんとしたストーリーのラインがあってそれに沿って物語りが進行していくので、私としては予想していたよりも全然、ストーリー性があったなと感じました。

例えば私が「起伏が無い、夏のノベル」なんてのを考えると……
縁側に座った女の子がいて、彼女の側には渦巻き型の蚊取り線香。そしてそれでも時折飛んでくる蚊を、はたいて潰して、じっと手を見る。
それを延々と毎日繰り返す……。
みたいな、本当に起伏も意味も何にもないものが出来ちゃいそうですw


で、都会からやってきた一人の女の子が、田舎の山の中で、不法投棄されたガラクタの山に入る少年と出会って……という感じで、ストーリーが進んでいきます。

大体10分くらいの短い作品なんですが、そういう短さを逆手にとって、オイシイ所を切り取って作った作品のように思えます。
オチの部分で「どうなったんだ?」と思うわけですが、それも本作の余韻というか独自の魅力になっている印象です。中々最後は盛り上げてくれますし、こういう作品があってもいいんじゃないかな? と。

ちなみに、あとがきにて、作者様が結構色々語ってくれるんですが、あれは無くても良かったかも。やっぱり、割と読者のイメージをふくらませて「想像させる」タイプの作品なわけで、お作りになられた方の「解答」があると、何となくそのイメージに縛られちゃう部分が。
とはいへ、一度読了しないとあとがきは出てこないので、そんなに気にしなくてもいいのか?w

夏を締めくくるのにぴったりの作品なんじゃないでしょうかね。
さらっとプレイしてみると良いかもしれません。

それでは、また。

by s-kuzumi | 2008-09-04 01:40 | サウンドノベル