1 2009年 01月 18日
![]() 今日の副題 「後半からの盛り上がりが良い感じ」 ジャンル:微怪異微恋愛風味ノベル(?) プレイ時間:30分程度 その他:選択肢なし、一本道。 システム:ADVRUN 制作年:2009/1/2(?) 容量(圧縮時):17.3MB 道玄斎です、こんにちは。 今日もご紹介して頂いた作品です。さっくりとプレイ出来る短編集です。 序盤とラストではかなり雰囲気が違いますので、是非最後までプレイしてみて下さい。 というわけで、今回は「Fortune Bell」さんの『さとりのよる』です。 良かった点 ストーリーはサイトの方から引用……しようと思ったのですが一文で済んでしまいましたので、普通に(ブロッククオートを使わず)表示しておきます。 「少年少女の身に起きた、温泉旅館での不思議な出来事」 という事ですね。 ストーリーを補足しつつ、いつものようにやっていきましょう。 まず、主人公の男の子とヒロインである蒼香はいとこ同士。それぞれの両親も仲が良く、二人の中学卒業を記念して、家族ぐるみで温泉旅館にやってきます。 んで、酒乱というか酒豪というか、酒が入ると駄目人間になる親達を余所に、主人公裕太と蒼香の身に起きた不思議な事件が焦点化されていくという。 で、タイトルを見ればお分かりのように「サトリ」です。 有名な話ですよね。吹雪の夜だかに、山小屋か何かに逃げ込むと、自分と同じ顔をしたヤツがいて、しかもこちらの心を読んでいる。そいつが一般的な伝承の妖怪(?)サトリ。 けれども、薪を火にくべた所、薪がはぜてニセモノの顔に当たって、サトリは退散する、というのが良くある話。 その本物のサトリよろしく、本作では蒼香が何と二人になってしまいます。 で、どっちが本物なんだ? 裕太が見破ろうとする、その過程が描かれることに。 何せ、顔形は勿論の事、心が読めるという超能力のお陰で、質問をしたりしても一向に正体が分からない。私も色々「正体を見破る為の質問」を考えてみたのですが、やっぱり良いアイデアは思いつきませんでした。 結局、本作では、裕太の質問やらアクションやらはあまり解決の役には立たず、蒼香の起こしたアクションによって本物が明らかに。 結構、序盤は、ドラえもんのネタとか、あれこれあれこれ書いてあるものの、この蒼香のアクション以降が本作の本当にオイシイ所。って、かなりラストに近くなってからなんですけれども。 そういえば、本作はエンジンがちょっと変わったモノを使用していますね。 とはいへ、普通にセーブ・ロードは出来ますし、バックログなども問題なく使用出来ます。一つ、注意するとすれば、セーブ時に、普通は空きスロットをシングルクリックしてやればOKな所を、ダブルクリックしてやらないといけない、という辺りでしょうか。 先にも述べましたように、後半から盛り上がりが出てきて、ちょっとこう、いい感じになってきます。その時の裕太と蒼香の会話とか、その絶妙な初々しさがとっても好物でした。特に裕太ですね。敢えて言ってしまえば、ちょっと優柔不断なヘタれなんですけれども、何だか妙に可愛げがあって、好印象。 男の子ってそういうもんよね、っていうw その辺りの描写が微笑ましく、ニヤニヤしてしまいました。 ラストのオチに関しては意見が分かれるかもしれませんね。 ちゃんと、オチがついてどういう事だったのか分かるわけです。敢えて分からないまま終了しても良かったと思いますが、エンドロールの後に、オチがちゃんと載っています。 私もこういう落とし方は、結構好きですね。ラストの一文は何だか凄く綺麗に纏まった気がしますし。 短い作品ですから、こんな所でしょうか? 少し、前半がダラダラしているかもしれないのですが、是非、後半のニヤニヤゾーンまでプレイしてみて下さい。ちょっと暖かくて良いお話でしたよ。 それでは、また。 ▲
by s-kuzumi
| 2009-01-18 15:53
| サウンドノベル
2009年 01月 18日
![]() 今日の副題 「不思議さと怖さの合体」 ジャンル:ホラー風味の微脱出モノ(?) プレイ時間:1~1時間半くらい。 その他:選択肢アリ。バッドエンド多数。 システム:Live Maker 制作年:2007/12/30(ver.1.0。本レビューはver.1.1にてプレイ) 容量(圧縮時):48.2MB 道玄斎です、こんばんは。 この時間、普段だったらまだ目が冴えているハズなのですが、今日は妙に眠たいです。 もう眠ろうかな、と一度考えたものの、昨日やり残した作品があったのでプレイしてみました。 というわけで、今回は「sara studio」さんの『箱庭の残照』です。 良かった点 ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。 クレアール学園に通う主人公は、ある日の昼休み、 こんな感じです。 現実と同じ学校だけれども、その位相が異なるというか、そういう謎空間に閉じこめられてしまった主人公は、そこで夕日と名乗る少女と出会います。 夕日ちゃんの謎と、この位相の異なる空間の謎が絡み合って、ラストへ、というタイプかと思いきや、そこには「館脱出モノ」的な要素、そして館脱出には欠かせない「ホラー」の要素も入っているのが新鮮だと思いました。 結構ね、ホラー的な部分、怖いんですよw 電話の音とか、正直かなりびっくりしました。怖がらせる時の効果音って、音量にも気を遣ってみると良い効果が狙えそうですねぇ。ちょっと大きめの音で鳴る電話はかなり怖かったです。 音量で思い出しましたが、BGMの音量が少し小さい気がしますが、これは蛇足ですね。 本作は、また例によって選択肢が相当数あるわけで、色々なエンド(といっても、殆どがバッドエンド)を見たのですが、ホラーでお馴染みの「主人公達を狙うキャラ(?)」もバッチリ出てきます。選択肢によってヴァリエーションはあるのですが、立ち絵・一枚絵が表示される方は物凄く怖いですよ……。 怖さを減じたくない為、ぼかして書いているわけですけれどもw 一つ、本作をプレイする時に注意したいのは、「バッドエンドに至るルートでの情報がないと、何が起こったのかイマイチ分からない」という点があります。 選択肢の作り方はオーソドックス(素直)でそれほど迷いません。私も、途中で一回バッドエンドを経験しただけで、あとはすんなり最後までプレイ出来ました。 けれども、エンディングを見ても、「じゃあ、アレは一体なんだったんだ?」と色んな疑問が出てきます。その後、選択肢を変えてあれこれ試してみると、その答えの断片(ストライク 、じゃないんですよね)が幾分かは分かってきました。 良かった点にも書きましたが、バッドエンドで一枚絵が多い印象がw 閲覧室的なモノが付いていないので、全部でどの程度の一枚絵があるのか定かではないのですが、美麗だったり、或いはちょっとぞっとするようなものだったりヴァリエーションも豊かで、ヴィジュアル的に中々楽しむことが。 で、人の消えた謎の学校空間から脱出する事、それが本作の目的の一つです。 そこに伝奇とまではいかないですけれども、ちょっと不思議なお話が載っかったりホラーの要素があったりと色々と楽しめる作りになっています。 ただ、エンドロールを見て「をを、これでお終いか」と思っていたら所謂「表紙に戻る」とか「タイトルに戻る」的なボタンが「to be continued?」なるものになっていました。 で、私がプレイした限りでは「夕日ちゃんは何者なのか?」「夕日ちゃんのお兄ちゃんって誰?」とか「この空間は何よ? という結構本作にとってクリティカルな部分で謎を残していて、その点が気になりましたね。 エンドロール後に見える「to be continued?」を考えれば、続編かそれに類するものが今後リリースされる予定なのか、或いは、私自身が本当のトゥルーエンドを見ていないか、だと思います。ちゃんとクリアー出来ているのかそうでないのか、不安になりますね。 その意味でも、エンドリストがあるとプレイのし易さが増すのではないかと愚案する次第。 先にも書きましたが、バッドエンドもかなり力が入っているので、リストにして一枚絵が表示されたりしたら、とってもオイシクなると思いました。 色々なジャンルのオイシイ所を持ってきているのですが、やはり、ラストでの結論というか、すっきり感がもう少しあったらいいですねぇ。 もし、「それはまだトゥルーエンドを見ていない!」なんて事があれば、是非お教え下さいませ。 さて、大体言いたい事は言ったし、さっきからまぶたがくっつきそうで、これを打ちながら数秒眠ってしまったりしているので、今日は少し短めですけれども、そろそろ眠ります。 プレイ時間自体はそんなに長くないと思うので、ちょっと不思議な話、或いはホラーとか館脱出モノがお好きな方は是非チェックしてみて下さい。 それでは、また。 おやすみなさい。 ▲
by s-kuzumi
| 2009-01-18 02:42
| サウンドノベル
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