1 2009年 01月 25日
![]() 道玄斎です、こんばんは。 皆様如何お過ごしでしょうか? 今日、お昼くらいに東京は一瞬だけ雪が降りました。子供の頃は雪が降ると無性に楽しかったものですが、最近では滑るとか、寒いとか、そういう理由で厭で厭で仕方ありませんw 今日は、ちょっとやることがあって、つい先ほど作業から開放されました。 で、貯めておいた作品を一本やってみる事に。シンプルでありながら妙に人を引きつけるタイトルの作品。プレイ時間も10分未満だと思いますので、番外編でお送り致します。 というわけで、今回は「SULPTENON」さんの『オムライスにケチャップを』です。 うんと手っ取り早く本作を纏めると、シュール系短編ノベル、といった所でしょうか? 中々表示される立ち絵は可愛くて、「どんなお話なんだ?」とワクワクしていたら、シュールな展開が。 マヨネーズが好きで、何にでもマヨネーズを掛ける人をマヨラーと呼びます。 これは或る程度の市民権を得ている言葉と思しいのですが、何にでもケチャップを掛けるという人は私は知らないw 本作は、そのマヨラーとケチャップ好きのケチャパーの確執というか戦いを描いた作品のような、そうでないようなw マヨネーズってのは、アレですよね。どんな食い物にも「ソース」を掛けないと気が済まないフランス人、その将軍だかが、コックに「この島にある材料でソースを作って料理を出せ」とか何とか言ったわけです。 んで、その島(マヨン島とか言うんですよね)の名産品は、レモンと卵とオリーブオイルか何かで、その三つを使って作ったのがマヨネーズだったハズ。 皆さんご承知の通り、油とお酢は混ざらないのですが、そこに卵黄を加える事により乳化が起こりちゃんと混ざるわけですね。 いきなり脱線してますが、マヨネーズはそれなりに歴史があって、我が国でも人気の高いソースです。一方、ケチャップってのは良く分かりませんねぇ。 ここ何回かずっと引きずっている「イギリス最高!」(という本を書いているおばあちゃんがいる)の話の続きになりますが、昔、有名なイギリス人のインタビューの記事を読んだ事があって、胃までも覚えているのは「俺が子供の頃は、野菜っていったらケチャップを指していた」なんて発言がありました。 別に、インタビューを受けていた英国人はそんなに年寄りでもなかったハズですし、イギリス一般庶民の家庭で育っていたハズ。イギリス料理は不味いなんて言いますけれども、それを一つ立証してくれるような、食文化の乏しさみたいなものを思い出しましたw あっ、ただねぇ、飽くまでそれはイギリスの食文化の一例であって、探せば色々イギリスにも面白い料理や奥の深い料理があります。 数年前、私が好きでよく見ていたケーブルテレビの番組があって、ニューヨークだかの人気レストランのシェフが世界中を回って、珍しい料理を探していく、みたいなヤツです。 そこで、イギリスの特集があったのですが、牛の骨髄とか(骨をオーブンで焼いて、骨を割って骨髄を取り出す)、ハギスなんて料理は私も是非、死ぬまでに食べてみたい料理となっています。 ああ、脱線成分が多めですねぇ……。 で、話を作品の方に戻すと、マヨラーというか作品ではマヨ族と称される麻奈ちゃんと、ケチャパー(或いは、ケチャラー、ケチャパリアンとか称されていました。ケチャパリアンってシュシュトリアンみたいですね、って分かる人いますか?w)であるところの桐ちゃんが、バトルを始めて、為す術もなくそれを見守る主人公、という感じ。 本作の或る意味特異な点は、「地の文が存在しない」という点。 全て会話で繋いでいくスタイル。珍しいというか、私は今までお目に掛かった事がありません。意外と「誰が発話しているのか?」は分かりやすいので、一安心。 だけれども、本作の一番の面白い所は、そのオチにあります。 短い作品ですからネタバレを回避しつつ書くと、実は二段構えのオチになっているという。 一発目のオチは「これ、アリかよ……」とちょっと思ってしまったのですが、まさかの第二弾のオチがありまして、それはいいセンスだったと思います。 本当に短い作品です。 シリアスな展開はありませんが、不条理型、良い意味でのバカゲーがお好きな方は是非どうぞ。 それでは、また。
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by s-kuzumi
| 2009-01-25 01:40
| サウンドノベル
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