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2009年 07月 14日 ( 2 )


2009年 07月 14日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ぼくというモノ』

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道玄斎です、こんばんは。
今日はさっくり短めな作品を見つけたのでプレイしてみました。
やっぱり、忙しいと2時間とか、或いは複雑に分岐していく作品とかと少し距離を取ってしまいますねぇ。ただ、本当に探せば10分とかそのくらいの作品を見つける事が出来るのも、フリーのノベルゲームの魅力の一つ。
というわけで、今回は「1010」さんの『ぼくというモノ』です。



尺は大凡10分くらい。読むのが早い人だともっと短いかもしれません。
ちょっとダークでホラーな雰囲気で、プレイ後に心に何かが残るような、そういう感触。

いや、最初は実は、ちょっと心温まる系の話だと思ってたんです。
ストーリーの始発部分で、「そっちの感触」がしていて、尚かつ絵も綺麗でしょ。だから「意外と泣かせてくれるんじゃないか?」なんて思ってました。

ところが段々と、ストーリーが黒っぽくなっていって……w
何だか分からないけれども、「ぼく」という存在は超自然的な何かで、時として人間だったり、或いは木の葉だったり、変質していく存在らしい。
で、ある日人間になった「ぼく」が公園でぼんやりしていたら、さえと名乗る女の子が話しかけてくれて……。

と、こんな感じで物語が進んでいくんですよ。
ほら、ちょっと感動的な感触しません?
で、さえとぼくは、「かくれんぼ」をして、黄昏時の公園で遊ぶ事になるわけです。この「かくれんぼ」なる単語が出てきた時に、ちょっとだけ厭な予感がしたんですw
落ち着いて考えてみればかくれんぼ=隠れん坊って単語、結構怖いですよねぇ……。鬼が居て、鬼以外の存在(=人間?)が居て、鬼がそいつらを見つけていく、という。
けれども、かくれんごで何よりも怖いのは「鬼に見つけてもらえない」事だったりします。鬼が居なくなってしまったかくれんごとかね、何だかもう精神的恐怖を覚えてしまいます。

そういや、かくれんごといえば子供の定番の遊びの一つですけれども、私も子供の頃良くやりました。
純粋なそれとは違うんですが、缶蹴りの派生ヴァージョンの一つ、「円踏み」というのは随分やりましたねぇ……。缶蹴りの缶の代わりに白墨で円を描いたり、或いはマンホールを利用したり。

で、毎日のようにその円踏みで遊んでいると、やっぱり飽きるんですよ。
そうなると、子供の創意工夫というヤツで、「隠れ方」に異常なまでに拘るヤツが出てきたりしたものです。
中でも酷かったのは、「ゴミ捨て場のコンテナ」の中に入り込んで隠れていたというケースですw
私ですか? 私は当時から性格はあんまり変わっていないので、常に「鬼」が見える位置に隠れつつ、鬼の行動を後ろからそっと観察して逃げ回る、というストーカーみたいな戦術が得意でしたよw


っと、軌道修正しましょう。
そんな他愛無いさえとぼくのかくれんぼだった訳ですが、さえってのが又ちょっと厭な子でねぇ……。女はおっかねぇ……と又しても思うのでした。
で、段々、「男の子」主体のヤンデレみたいな風味が出てきて、後半かなり怖くなります。暴力描写、流血描写なんかの注意書きがあるくらいで。。
何となく、さえのバックグラウンドとか、もうちょい見えても良かった気がしますねぇ。初登場時では、ちょっともの悲しげな女の子だった訳で、それが中盤からちょっとそういうキャラ設定が変わってしまったような部分があるわけです。勿論、そうした面での必然性は描かれているんですが、そこらへんの「女の子変質の仕組み」みたいのが、単純に物凄く興味深いというか。

短い作品なので、こんな所でしょう。
やはり、夏に近づくにつれ、少し怖い風味の作品を多くプレイするようになっている気がします。
大分、色々ホラーもやっているんですけれども、短時間でイカすホラー作品ご存じの方がいらしたら、是非お教え下さいませ。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-07-14 19:37 | サウンドノベル
2009年 07月 14日

なんてことない日々之雑記vol.219

道玄斎です、こんばんは。
今日も暑くて暑くて、デロデロです。困った事に最近、除湿だクーラーだってのもニガテになってきてしまいました……。空調掛けたままの部屋に居ると具合悪くなっちゃうんですよ。今年の夏乗り切れるのか? そこが大きな課題ですw



■怖い季節がやってきた。

というわけで、怪談のシーズンに近づきつつありますね。
これなら、空調無しでも涼しくなります。出来れば1時間くらいでプレイ出来るホラー系のノベルゲーム、あればいいんですが、自分のサーチには引っかかってきませんねぇ……。
丁度、今の時期は制作者サイドも、色々忙しい時期だとは思うのですが、年に何度か「中々作品がリリースされない時期」ってのがあるような気がしますよ? かと思うと、凄いラッシュな時期があったりして。。

で、以前読了記録を付けた『江戸怪談集』なる書物ですが、今日になって中巻を購入しました。まだ下巻が残っているという楽しみが……。それぞれ厚みも結構ありますし、読みでのある本です。
そもそもわたしゃ、怪談が好きですし、時代掛かったものも好き。んで以て、古文(江戸時代のものは古文って云っていいのかしら?)を読む事に抵抗もない訳ですから、移動時間で半分くらい読んじゃいました。

自分で云うもアレなんですけれども、多分、古文を読むのはかなり早い方だと思います。
これも昔、『源氏物語』を我慢しぃしぃ読了した経験が活きているのではないかと。。
教育上、こういう事を云うのはどうかな? と思う部分もあるんですけれども、中学校とか高校とかで文法ってやりますよね? 高校の古典なんて半分くらいは古典文法(特に助動詞と敬語!)だったりしますよね?
けれども、或る程度読めるようになってくると、そういう文法とか敬語とかって、あんまり気にしないで読めちゃうようになるんですよ。
それに古文なんて読めなくたって、全然生きていけますし、古文を読む為に無茶苦茶頑張って、勉強する必要もないと思うんです。好きなものを見つけてそいつを読んでいれば、自然と読めるようになる部分、確かにあると思いますぜ。
で、自分の感覚としては『マリみて』を読んでいる時とあんまり変わらない。そういえば『マリみて』も気がつけば新刊が出ていました。菜々なかなか可愛いじゃねぇか……w 菜々もいいけど髪の毛を縛った志摩子さんも可愛い……。

でも……基本『マリみて』を読む時のように、だらぁっっと流して読めるんですが、所々引っかかる部分、或いはすんなりと頭に入らない部分というのはやっぱりあるわけで、そういう時に初めて文法って役立つんですな。とはいへ、文法って云っても私自身大した事は知りませんし、せいぜい助動詞を全部云えるくらいなもんです。それでも何とかなっちゃうのは、やはり「慣れ」の問題なんでしょうねぇ。
それに、恐らく『江戸怪談集』は古文と云っても超易しい部類に入ると思うんですわ。「古文なんて読みたかないよ」ってな人でも、恐らくすんなり読むことが可能ではないかと。

で、つらつらと中巻を読んでいた訳ですが、自分の中ですっごい吃驚した発見があったんです。
それは「耳なし芳一」のヴァリアントがあった、という事。『曾呂利物語』なる書物の中にありました(『江戸怪談集』は色んな書物の美味しい所だけを抜き出して本にしています)。お経を体に書き付けて難を逃れるも、耳だけお経を書き忘れて化け物に取られちゃうという。

別に怪談に限らなくても、お話っていうのは、大抵複数のヴァリアントがあるわけですよ。
今、試しに検索で「ヴァリアント 物語」なんてやってみると、「飛鳥井女君入水のヴァリアント」なんて論文みたいなものが見つかります。飛鳥井女君なんて云ってますから、これは『狭衣物語』でしょう。
別に古文めいたものでなくても、ノベルゲームなんかでもお分かり頂けるのではないかと思いますし、良く聞く言葉で「全ての物語は『聖書』の既に出ている」なんてのもありますよね。或いは集合的無意識なんてイカメシイ言葉を思い浮かべるのも又一興(ちょっと違うか?)。

だから、「耳なし芳一」にヴァリアントがあっても全然おかしな事はなくて、寧ろとっても自然な事なんです。
だけれども、その話を読んだときに、「耳なし芳一にも、ヴァージョン違いのものがあったのか……」とえらく感心してしまったんですな。
「どっちが先なんだ?」とか「どっちがパクッたんだ?」とか考えていけばキリはないんですが、別にそこまで踏み込む気もないですし、単純に「一つ賢くなったぞ」という感じですね。

本を読む事の面白さの一つって、こういう部分にあるのかもしれないですねぇ……。
既知と未知が結びついて、また一個既知なものが増えて、脳内データベースが充実していく……。

今年の夏の怪談的な目標は、「取り敢えず、江戸時代の代表的な怪談を一渡りおさえる」という辺りに設定しておきましょうw そうやって貯めた知識が又、ノベルゲームのレビューに還元出来ればベストなんですが。

ただ、ノベルゲームに関して云えば、こういう江戸時代の怪談集とか、制作の為のネタが詰まってる気はしますねぇ。別にホラー作品に限らずに、です。温故知新じゃないですけれども、結構使えるネタが多いんじゃないかなぁ?

取り敢えず、普通に読んでも面白いものなので、『江戸怪談集』オススメしておきます。
「他にも、こんな怖い話あるぜ?」なんてことがあったら、是非教えて下さいませ。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-07-14 03:27 | 日々之雑記