1 2009年 10月 08日
道玄斎です、こんばんは。 今日も今日とて日々之雑記。アルコールが入っていても気分は沈み気味……。 ■台風 というわけで、東京は、つい先ほどから雨の勢いが強くなりました。 和歌の世界で「窓打つ雨」と云えば上陽人を準えたりする訳ですが、今降っているのは「窓敲く雨」とでもいいましょうか、かなり強い感じです。 私が利用する電車なんかは、ちょっとの雨や雪ですぐにダイヤが乱れます。別段天候が崩れていなくても四六時中、ダイヤが乱れていたりします……。 今夜は、ゲームもせず、本でも読みながらさっくりと眠る予定です。 ■こういう本を読むと 『パブ・大英帝国の社交場』なる本を入手しました。 講談社現代新書の一冊ですが、かなり面白いです。イギリスの文化的な一つの見所「パブ」についての解説書。もう半分くらい読んじゃったのですが、本当に楽しい本ってのは、読んでいる最中に「読了しちゃうのが勿体ない感」があるものです。 本だけじゃなくてノベルゲームでもそういう事ってありますよね? 私が良く使う言い回しだと「心地よい空気感」とか。何てことない日常のシーンだけれども、何だかずっとそんな平和なやり取りを見ていたいような、そういう気分です。 で、折角パブの本を読んでいるんだから、呑まない訳にはいかないだろうってんで、ビールを呑みつつこれを書いています。いつもの「ヱビスの黒」ではなく、今日は珍しく麒麟の一番搾り。やっぱりヱビスの方が美味しい気がしますねぇ……。 それは兎も角、酒場ってのは、近代以前は重要な社交場な訳ですよ。 ドラクエのルイーダの酒場みたいのもあるし、その元祖的なギルガメッシュの酒場なんてものもあったりします(ウィザードリーですね)。そこで飲み食いや宿泊をして、気の合うヤツらとおしゃべりをしたり、一緒に冒険に繰り出す仲間を見つけたり。 で、どうやらイギリスでは、11時になるとパブは閉店なんだそうです。それは法律で定められているらしい。 日本だと、深夜までやってる居酒屋なんて一杯あるのにね。 営業時間が終わりそうになると、パブの主人は「Gentleman, It's time Please!」と叫んで、客を追い出すんだそうな。 この下りを読んで真っ先に思い出したのは、私が大好きで大好きでしょっちゅう名前を出す、アーサー・C・クラークの『白鹿亭奇譚』です。これもテムズ川沿いの、ちょっと素人じゃ分からないような位置にあるパブが舞台の短編SF小説集なんですが、お店のオヤジさんがしょっちゅう「みなさん、看板ですよ!」って云ってるんですよね。多分、それが「Gentleman, It's time Please!」なんでしょう。 店のオヤジが叫んでも、白鹿亭に集まった科学大好き集団の面々は、すぐには絶対に帰宅しません。 取り敢えず、話(専ら、ハリー・パーヴィスのホラ話なんですが)が終了するまでは帰るそぶりも見せない。するとオヤジが「営業許可を取り上げられちまうから、さっさと帰ってくれ」と懇願したりします。 これも、やっぱりパブの営業時間が法律で定められている事から来ているんでしょう。 日本じゃ、ちょっと考えられませんねぇ。 最近、家の近所に夜中になると開店する呑み屋を見つけたんですが(どうしても入る勇気が持てない……なんか普通に民家みたいなんだもん)、パブはそういう種類の酒場とはかなり違いがあります。 実は、私、恥ずかしい事にイギリスには行ったことがなくて(イギリス文化圏のオーストラリアは行ったことがありますが)、だからこそ憧れが増幅されているんでしょうね。 取り敢えず、死ぬまでに一度、結構色んな所にある「英国風パブHUB」じゃなくて、本場イギリスのパブで一杯呑みたいですね。 さて、一缶呑めばかなり酔いが回ってしまう体質ですので、そろそろ『パブ・大英帝国の社交場』の残り半分を読みつつ眠りに就く事に致します。 それでは、また。 ▲
by s-kuzumi
| 2009-10-08 00:11
| 日々之雑記
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