人気ブログランキング | 話題のタグを見る

久住女中本舗

kuzumi.exblog.jp
ブログトップ
2007年 08月 02日

『Decoration Disorder Disconnection. 1』 奈須きのこ著 講談社

こんばんは。久住です。
今日は、先日紹介した『空の境界』をお書きになられている、奈須きのこ氏の『Decoration Disorder Disconnection』という本です。

たまたま、本屋さんで見つけてちょうど『空の境界』を読んだあとでしたので、興味を持ち購入してみることにしました。
読んでみるとやっぱり面白いです。殺人鬼や肉体の不完全性みたいなテーマは『空の境界』とも通じているようです。

読み進めれば読み進めるほどに、『空の境界』との類似がみえてきます。
まずかなり特徴的なキャラクターのネーミング。そして人の良い男性主人公。この主人公が頭があがらない、クールな女性。
人が人ならざるものになり、暴れるというのもおんなじですよね。

おなじ小説を別の角度からよんでいるような、そんな錯覚をしてしまいます。
ともあれ、単純にライト系小説として高水準で面白いと思います。ちょっとミステリーの要素も入っているようですし、ライト系小説に興味がなくてもミステリーに興味のある人は手にとってみてはいかがでしょうか。

いま調べましたところ、8/10に二巻が出るみたいですね。
いまから楽しみです。

# by s-kuzumi | 2007-08-02 01:33 | 読書 ライトなノベル | Comments(0)
2007年 08月 01日

超漢字検索

http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/070731/n0707311.html?ref=rss

こんにちは、久住です。

今日はこんな新作ソフトを発見しました。
大漢和辞典の収録漢字も調べることが出来るのはすごいですね。
わたくしも大漢和辞典を持っています。凄い量の漢字が収録されていますよね。

十三冊+索引+語彙索引と、計14冊分を持っているのですが、補巻の分(これは持っていません)がまだありますので、純粋に漢字だけ集めた辞典で、14冊もある計算になります。

ちょっとした漢字もその成り立ちや、訓み方を調べてみるとおもわぬ発見があって面白いですよ。
紹介しましたソフトはシェアウェアという事で、6300円もするのですが、それだけの価値があるソフトだと思います。

# by s-kuzumi | 2007-08-01 14:29 | 日々之雑記 | Comments(0)
2007年 08月 01日

『空の境界』 奈須きのこ著 講談社

こんばんは。久住です。

最近、勧められて『空の境界』という本をよんでいました。
元々、同人小説であったものを加筆修正をくわえリリースされたもののようです。
加筆があるにせよ、同人小説でこの分量はすごいですよね。

本の後ろには解説文がついています。
ポストモダンなどの批評のための用語がたくさん出てきて、無知なわたしにはぜんぜんわからないのですが、一つ言えることがあります。

単純に面白い。

ということです。
なかなか時間がなくて一気によむことが出来なかったのですが、なんとか上下巻ともに読み終えました。

登場人物の名前はみんなかなり仰々しいいかにもフィクションな感じなのですが、そうした名前ですら類似と差異を出して「遊んでいる」ような印象をうけました。
各章も過去と現在をいったりきたりと、ちょっと複雑ですが、それも「面白さ」や「遊び」の構成要素なんでしょうか。

じっくりと理解しながら読まないと、なかなか話を追っていくことができませんでした。いえ、読了後の今でさえもはっきりと「分かった」とはいえない、そういう懐の深い作品です。
やはり、この作品も道玄斎さんのおっしゃる「ライト系」に分類されるのでしょう。純文学ではないけれども、それと等価でなおかつ表紙にイラストがついていたり、超自然的現象が起きるあたりが、ライト系ですね。
とはいえ、内容は単なるアクションとか伝奇とかそういうジャンル分けを拒否するかのように、複雑で「深い」テーマを抱え込んでいるようです。

どうやらこの作品は映画化されるようなのですが、果たして上手く映画化できるのでしょうか?作り方によってはものすごい駄作になってしまうような気もします。

そういえば、刀に刀装具をつけるシーンがあったのですが、鍔はともかくとして柄やハバキはやはり、特注でつくってもらうのが一般的でしょう。
手持ちのハバキが合わない、というのはあるいみで当然だと思いました。
ちょっと気になった点なので書いておきます。

最近は岩波文庫の青シリーズばかりよんでいるわたしでも、思わず引き込まれてしまいました。多くの人に読んでもらいたい作品です。

# by s-kuzumi | 2007-08-01 01:04 | 読書 ライトなノベル | Comments(0)
2007年 07月 31日

Firefox 2.0.0.6リリース。

道玄斎です。
しばらく、フリーサウンドノベルの更新は難しいのですが、こうしてちょこちょこと記事は書いていくつもりです。

Firefox 2.0.0.6がリリースされました。
要点は以下の通り。


MFSA 2007-27  エスケープされていない URI が外部プログラムに渡される
MFSA 2007-26  クロームによって読み込まれた about:blank ウィンドウを通じた特権昇格


例のIEとの相互的な問題が解決されたのでしょうか。
又、以前から話題になっていたabout:blankの特権引き上げも修正されています。
詳細は、こちらから。

まだ更新をなさっていない方はお早めにどうぞ。

// そうそう、「このゲームのレビューを書いて欲しい」などのリクエストがあれば、どうぞお気軽// にコメント欄に書き込んで下さいね。

# by s-kuzumi | 2007-07-31 16:48 | 日々之雑記 | Comments(0)
2007年 07月 30日

『よくわかる 「世界の妖怪」事典』 世界の妖怪を探求する会著 廣済文庫

こんにちは、久住です。
最近は、道玄斎さんがノベルゲームのレビューばかり書いているので、すっかり御無沙汰してしまいました。
その間、わたくしは何もしていなかったわけではなくて、本を注文してみたりしましたので、少しづつ読了記録も載せていこうと思っています。

今日もご近所の本屋さんにいってきたのですが、あまり興味をひかれるものはありませんでした。しかし、あまり学術的(講談社の学術文庫とか、岩波文庫)ではなく、ちょっとサブカル寄りの文庫シリーズで気になるものがあったので、とりあえず購入してみました。
それが『よくわかる 「世界の妖怪」事典』です。

ざっと読んでみた所、ほとんどが鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に出てくる妖怪たちばかりで、「世界の妖怪」というタイトルとずれますね……。

述べましたように、殆どが『画図百鬼夜行』なのですが、中国物の妖怪や、西洋物の妖怪も少し載っています。
ただ、神農を妖怪にしてしまうのは問題ないのでしょうか?
神農に関しては、『捜神記』の記事をひっぱってきてもらいたかったですね。


神農以赭鞭鞭百草、盡知其平毒寒温之性、臭味所主。以播百穀。故天下號神農也。


わたくしは漢文には疎い(漢文は男性の教養ですしね)のですが、頑張って読み下してみましょう。

神農、赭鞭を以て百草を鞭つに、盡く其の平毒寒温之性、臭味の主る所を知る。
以て百穀を播す。故に天下神農と號す也。


こんなところでしょうか?
この『捜神記』の記事によりますと、神農さんは、赤い鞭で草をたたくとその草がどういう性質を持っているかを知ることが出来たようです。
そして、その知識を活かして多くの穀物を播いた為、農業の神様、つまり神農と呼ばれるようになった、という事のようです。

中国にはこういう面白いお話しがいっぱい残っています。
多分、日本のそれよりも断然に多いのではないでしょうか?

とりあえず、道玄斎さんに版本の『捜神記』をお借りして、読んでみてもいいですね。

# by s-kuzumi | 2007-07-30 17:29 | 読書 一般図書 | Comments(0)