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2008年 12月 31日

みそかみそよはわがもとに ~気がついたら大晦日だった~

道玄斎です、こんばんは。

風邪が治ったと思ったら、もう大晦日でした。
意外と長く伏せっていたもんです。まるまる四日くらいでしょうか? 殆ど食べ物を口にしていません。ポカリが主食(?)という生活でした。

不思議な事に、このくらいだったら、食べ物を食べないくらいの方が何だか体調がいいんですよねぇ……。あっ、もしかしてお酒を抜いているからかもしれない……。けれども、そんなに大量に呑んでいるわけでもないしなぁ……。

で、年賀状の方は無事に出しました。
前回の記事を書いてから、数時間ガシガシ書いて、次の日の朝に無事に投函する事に成功。去年の年賀状やらを引っ張り出してきて作業したり、住所録を持ってきてあれこれやったわけで、机周りが案の定また馬鹿みたいに汚くなってしまいましたが。



■一年のまとめ。アクセス解析から見る傾向。

ってなわけで、あんまりネタがないので、アクセス解析をネタにしてみようかしら、と思います。
と言っても、どっから誰がアクセスしたとかは面白い話ではないので、「検索ワード」で、少なくとも、このブログでどんな作品が人気だったのか、というのをちらりと。

年間を通して人気だったのは、あの私が「現代の経国美談」と呼んだ、あの作品。
丁度、一年前くらいにリリースされた作品でしたが、一年間、コンスタントに検索ワードの上位(一位~三位くらい)に位置していました。正直、コアな人気はありそうでも、あんまり一般受けはしないかなぁ? と感じていただけに(というのも、割とデリケートな問題を扱った作品だったからです)ちょっと吃驚しています。

続いては、ここ数ヶ月の間、トップをウロウロしていた、例のヤンデレの作品。
どうもヤンデレ系の作品は人気が高いようで、「幼妻に包丁で刺されちゃうゲーム」もかなり上位にいつもランクインしていました。

次に挙げるのはノベルゲームと関係がなさそうでありながら、実は密接に関係があるというw
いや、あの、私の大好きな声優さんのお名前ですw 商業作品などで活躍されていらっしゃる方ですね。彼女の情報を目当てにこのブログにたどり着いた人は、さぞがっかりした事でしょうw

ま、大体、こんな所でしょうかね。
あんまり数を上げすぎても疲れちゃうし。

何となく、なんですけれども、やっぱり尺が或る程度長い作品って、人気があるように思えます。私自身は最近、短編がとっても好きなのですけれども。
私も毎日毎日アクセス解析を見ているわけじゃないのですが、たまに見ると、面白いですよね。「何でこんなキーワードでここにたどり着くんだ……?」というようなものがあったりしてw



■そんな訳で来年の展望

正直、今、まだ体調が万全ではないので、「来年、どうすっかな」と考えてみても、何となくダウナーな感じにw 
ただ、まぁ、アレですね、もうちょっとのんびり更新、のんびり管理が出来るように上手く色々出来たらいいなぁ、とは考えています。何だかんだで、結構沢山フリーのノベルゲームを紹介した(そして遊んだ)ような気もするし、それが良い事なのかどうか分からないけれども、2009年は少し護りに入るというか、保守していくような、そういう方向にシフトしようかしら、と。


この歳になると、将来の事を考えると憂鬱になってきますw 「死んだら、俺は無縁仏か……」とかさw 死んで全てが処分されてしまっても流石に困るので、家宝の類は美術館、博物館か何かに寄贈しちゃおうかな、なんてかなり本気で考えています。
少なくとも、そうすれば、私が死んでも名前は残る……かもw

正直、修道院か何かに一生涯籠もるような、そういう生活に憧れがなくもないわけで、そんな方向も模索しつつ来年も何とか生きていければうれしく。修道院にネットが繋がっていればベストなんだけども、って全然俗っぽいですなw



■一つの歴史の終わり。そして新たな歴史の始まり。

と、大層な小見出しをつけておいてなんですけれども、実はラノベの話です。
『マリア様がみてる』で、ついに祐巳ちゃんと祥子様編が終了してしまいました。ここまでくるのに全部で30巻以上の時間が費やされているわけで、何だか相当しんみりとしてしまいました。
ラストは予想していたよりも湿っぽくならず、スッキリと終わって、却ってグーな感じがしましたが、お読みになられた方は如何だったでしょうか? 

ただ、ここまで長くなっちゃうと、或る意味『サザエさん』的というか、定番のお約束みたいなものが随所随所に出てきてしまっているわけで。
ただ、元々このシリーズは確か乃梨子視点のお話の短編がそもそもの発端だったわけで、或る意味で、正しい位置に戻ったのかな、という気もしないでもない。
相も変わらず、このシリーズは続くみたいですし、まだ祐巳ちゃんもちょこちょこと出てくるでせう。祐巳ちゃんも晴れて紅薔薇さまになってしまいましたね。ただねぇ、こう、私としては志摩子さんをですね、もっとこうフィーチャーして欲しいわけですよ。あたしゃ昔から白薔薇属性なので、聖様―志摩子―乃梨子の三羽がらすが一番好き。
何しろ、携帯電話のメールブロックっていうんですか? あの後ろから覗かれないようにするヤツ。あれも、私は別に覗かれて困るようなメールをやりとりしたりしているわけでは全然ないのに、「白薔薇メールブロック」を使いたいが為にわざわざ使っているというw

や、ただね、そんなに悪いデザインじゃないのよ? うっすらと白い透明なフィルムだけれども、真ん中にリリアンの紋章がついていて、その下に「La vierge Marie vous regarde」と書いてあるだけのシンプルなモノ。フランス語が分かる方は既にお分かりでしょう。そう「マリア様がみてる」と書いてあるわけですw 「La vierge Marie」がマリア様、「vous」は目的語で「あなた達」とか二人称複数を表していて、「regarde」は動詞で「見る」です。
英語と違って、フランス語は目的語が動詞の先に来たりします。I love youを表す、「Je T'aime」もjeが「I」に相当し、T'は本来Tuなんですけれども、省略形になっています。これは「You」。で、aimeは「love」。こういう順番になるわけですな。

で、まぁ見た感じ割と上品なデザインですから、誰もラノベ発祥のアイテムだとは気がつかないw 今も売ってるのかしら? 中々素敵な一品ですので興味のある方はどうぞ。



というわけで、今年もボチボチお終いです。
それでは、良いお年をお迎え下さいまし。

by s-kuzumi | 2008-12-31 03:14 | 日々之雑記
2008年 01月 17日

なんてことある日々之雑記vol.3

道玄斎です、こんばんは。

食事が面倒だったので、ピザハットで「マリア様がみてる」ピザを注文しました……。
正確に言うと、「マリア様がみてる」のパッケージに入ってやってくるピザです。今ならMサイズのピザは「マリア様がみてる」のパッケージに入ってやってきます。
しかも応募すると、声優さんのサイン入りの台本やら切手やらが当たったりします。


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写真は、ピザの箱とビール。
さすがにピザに日本酒はなかろう、と思ってビールにしておきました。
恵比寿の黒が好きです。

これは自慢なんですが(数少ない自慢出来る事項である)、令様と黄薔薇様のサインを私は所持していたりします。もう黄薔薇様が令様なので、先代黄薔薇様ですな。
某懸賞で当たったものです。お二人のサインが書かれていて、ちょっと自慢の一品です。


で、実はちょっと怒っています。
いや、去年も終わりのあたりに「虫歯になりました」的な記事を書いたと思うのですが、それ絡みです。

何となく、歯が染みるので、近所の歯医者に行ったんですよ。
で、私が染みると感じた所は、別段異常がなくって、他に虫歯が見つかったのでそれをさっくりと治療したという訳です。
で、実はもう一箇所虫歯がある、と言われてしまったんですよね、その時に。
けれども、歯科医の指摘した場所は痛みは勿論の事、全く自覚症状が無い。

レントゲンを見せられてもトーシロですから、全然分からない。
けれども、私より若そうな歯科医のお姉さんは「これは神経を抜いて、差し歯にしないと駄目だぜ」とかのたまうわけです。
私もまさか「差し歯」とは予想もしていなかったので、正直本当にびっくりしました。
要するに、自分の歯が無くなってしまうという一大事ですから、これには参りました。

何よりも自覚症状がゼロというのが不気味です。
加えて、歯科医は「~も金属に差し替えた方が良いから、その治療も始めましょう」なんて俺の気持ちを知らずに続けます。もう俺の歯を抜く事は決定事項みたいです……。
焦って焦って、考えて考えて、「ちょっと待ってくれ」とストップを掛けてその日は退散したのです。

で、自宅で考える事暫し。
最大の怖さは「差し歯」になってしまうという事。差し歯っていうと聞こえはいいけれども、要するに入れ歯の亜種みたいなもんだよね……?
最大の疑問点は「自覚症状が一切無い」という点に尽きます。

悩んだ挙げ句、某歯科大に行くことにしました。
恐らく日本で一番有名な歯科大です。幸いにしてその歯科大宛の紹介状を持っていた事を思い出したので、それを戸棚から引っ張り出してきて、即座に予約を取ったわけです。
病院のでかさが即座に信頼度に繋がるわけじゃないけれども、複数の意見を聞くことも大事です。


で、結果。

「誤診」

でした。
まじかよ、まじだぜ。

私の歯を抜く気満々だったあのお姉さんの顔を思い出すたびに、背筋が凍るような思いがします。

某歯科大の担当医は、「だって、自覚症状もないんでしょう?それで神経を抜くとか、歯を抜くなんて普通ありえないよ」とばっさり。
けれども、はっきりさせておきたかった私は、「そこを何とか」とお願いしてレントゲンを撮ってもらったり、詳しく調べて貰ったのです。

今回は、レントゲンもしっかりと説明しながら見せて貰いました。
「普通、虫歯だとするとここが黒っぽく写って……」
とか。

で、どう見ても「誤診」だそうです(さすがに誤診という表現は使わなかったけれどもさ)。
ピンチというか、本当に危なかったです……。危うく自前の歯を消失させてしまう所でした。
「身体髪膚此を父母より受く。あへて毀損せざるは孝の始め也」と申します。
危うく、毀損する所でした……。
医療ミスっていうと大げさだけれども、かなり怖いですなぁ。

ちょっと落ち着いてきたら、段々と怒りが出てきましたw
苦情の一つでも申し立ててやりたいのだが、あまりにそれは大人げないのでやめておきます。

いや、ホント、皆様も気をつけて下さいね。

by s-kuzumi | 2008-01-17 22:54 | 日々之雑記
2007年 12月 27日

「マリア様がみてる キラキラまわる』 今野緒雪 コバルト文庫

道玄斎です、ごきげんようw

一応、「ライトなノベル」のカテゴリで日記を書いているのですが、ちょっとだけ告知を。
向こう数日更新が出来ないかもしれません。というのも明日(というかもう今日か)四国に行かねばならないのです。ネットカフェなんかを利用して更新が出来たらやってみようかと。
大体、毎日更新していた(時たまそうでないときもあったけどさ)ので、なんだか自分の中でも調子が狂ってしまいますね。
今日(というか昨日)、レビューを書けて良かったと思います。最近、レビュー以外の記事が多かったしね。

まぁ、何だかんだで更新してしまうかもしれませんが、ネットカフェなんかだとゲームがプレイ出来ないので、こういうグダグダしたものを更新するかと思います。
旅路とはいへ、一週間とかそういう話ではないので、割とすぐに戻ってきます。31日は私も楽しみにしていますし。

ということで、だめ押しの告知。
さくらミント」さんが、31日のコミックマーケットに参加されます。
『月照 ~ツキノテラス~』のパッケージ版を頒布なさるのですが、私もライナーノーツを書かせて頂いております。まぁ、私の文章なんざどうでもいいのですが、是非コミックマーケットに行かれる方はお手にとってみて下さい。とても良い作品なので。



さて、本題です。
ネタバレもあるので、未読の方はご注意を。

『マリア様がみてる』の新刊を読了しました。
私はライトなノベルは読むのが早くて、「マリみて」なら大体30~40分で一冊読了してしまいます。子供の頃から本ばかり読んでいたせいでしょうか、割と本を読むのは早いのではないかと自負しています。

ですが、今回は読了するまでに凄い時間が掛かってしまいました。
最近、一気にライトなノベルを読むのがなんだか辛くて、半分くらい読んであれこれ作業をして、読むのを再開するという手順を踏んだので、購入してから12時間後くらいに読み終えた事になります。まぁ、いい歳こいてこんなのを読んでいるというのは、一般的には恥ずかしい事なのかもしれないのですが、好きなものはしょうがないw

それはともかく、今回は短編を予想していたのですが、見事に裏切られました。
ちゃんと「本編」のリリースでしたね。

今回は、なんだか少しだけ「??」が多かった気がします。
割と前半部のトーンは暗めだし、志摩子さんの生い立ちに関する衝撃的な事実がいきなりポンと出てきたり。
前巻での祥子様の異常行動は車の免許を取得する為だったというのは、なんだか拍子抜けしてしまいました。実際、瞳子と祐巳ちゃんのロザリオ授受を「あっ、もう終わり?帰っていいっすか?」とあっさり流したのは、この試験勉強のせいだったんですか……?
だとしたら、なんだかなぁ?という気がしないでもないw

意外と今回は、祐巳ちゃんと柏木さんが良い雰囲気(?)です。
しかも由乃さんと祐麒も微妙にいい感じでくっついています。祐麒にもいい思いをさせてやってほしいと切に思いますw

さて、今回一番いただけなかったのは69ページです。
本を持っている方は開いてみて下さい。イラストページです。
志摩子さんが、志摩子さんが……、帽子を被っている!!しかもニット帽と思しいものを。

志摩子さんは帽子なんて被らないんだい。しかも洋服もなんだか「普通の女の子」チックなんですよねぇ。俺は志摩子さんにはプリーツスカートにブラウスとかわりとカッチリとした小綺麗な衣装以外認めないw

どうでもいいのですが、私は「マリみて」占いなんかをやると、殆ど必ず「白薔薇」属性になります。白薔薇のメンツは大好きなので(聖様のお姉様もとても良いキャラです。一発キャラだったけど)自分としては嬉しい限り。

マリみて界隈では抜群に人気のある聖様ですが、それは言わずもがなであの「いばらの森」のエピソードが素晴らしかったからでしょう(あと「あの経験」を踏まえた上でのあのキャラクター造型もね)。
だけれども、考えてみるとああいう経験って割と誰でもあるような気がするんですよね。
聖様の唯一無二の最高に切ないエピソードでありながら、或る程度の普遍性を持っている。そういう所が聖様人気を後押ししているような気がします。

いよいよ、祥子達三年生は卒業となります。
次回は……けどやっぱり短編集かな?w
早く本編が読みたい気はするけれども、祥子様がいなくなると凄く寂しいですね。



さて、大分酔いも廻ってきました(そうアルコールを入れつつこれを書いています)。
明日はそれなりに早いのでぼちぼち床に就こうと思います。
それでは、また。

by s-kuzumi | 2007-12-27 03:16 | 読書 ライトなノベル
2007年 10月 02日

『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』 今野緒雪著 コバルト文庫

道玄斎です、こんばんは。

いい歳になっても、こういうライトなノベルを読むのは止められません。
しかも本来は、少女向けの作品ですしねw

まぁ、文化っていうのは大体、こういう「ライト」なものから始まってくるもんなんですよ。
一番簡単な例だと『源氏物語』ってあれ、同人誌だよね?
サークル名「紫式部」の代表でメインライターの紫式部さんが作った本です、みたいな。
いや、『源氏』を書いたから紫式部って呼ばれるようになったわけで、ちょっと違うか。

けれども、『源氏物語』は決して「高級志向の純文学」を目指して書かれたわけじゃないので、まぁ思い切って言っちゃえばライトノベルって事でいいだろう、というのが私の見解。
けれども1000年(来年で丁度千年)も残り続けているわけですな。
当時、正統派な文学っていうのは、漢文学なわけですよね。で、和歌なんてものが段々とライトな趣味から公的な性格も持つようになってきて、「六百番歌合」にて俊成が「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」とかなんとか言って、『源氏』という作品に、権威みたいなものも生まれてくる。

実際、あれだけの長編であれだけの面白さを持った古典は珍しい、というか皆無ですよね。
忘れ去られつつあるけれども2000円札に載ったりしながら今も生きている、と。

もっと言っちゃえば、能や歌舞伎だなんだって、元々は割とライトな芸能ですよね。
能や狂言なんて元々は野外とかでみんなでわいわいやりながら見たりする。当然下ネタなんかも含まれていたり、ね。
けど、世阿弥なる天才が出てきて、能の地位を一気に変えちゃうわけで、今に残る「伝統芸能」の一つとなっているのでありました。

こうして考えてみると、元々、日本の伝統的な文化っていうのは、出発点はライトなものなんですよね。ライトな芸能にライトな文学。
そこに、天才的な人間が強烈な一撃をライトなものにぶち込み、長い間それが生き続けると、それは文化になり、伝統的な権威のあるものになる。

だから、ライトノベルをいい歳こいて読んでいるっていうのは、恥ずかしい事じゃなくて、寧ろ新しい文化の創造を最前線で楽しむ行為なのです。
と、自己弁護したいが為にこんなに訳の分からない事を書いてしまいましたねw
血迷って書いてるだけですから、本気にしちゃだめですよ?w


で、読了しました。「薔薇の花かんむり」。
ネタバレもありますので、まだお読みになっていない方は要注意です。
えっ?誰も読んでいない??そうですか……。




本作で、何冊目かしら?文庫版のイラスト集も含めてカウントすると、31巻目ですか。
で、まぁ、ここまでよくも引っ張ってくれたな、と。

「妹オーディション」あたりから、瞳子が妹になるらしい……と判明してからずぅっとずぅっとお預けを喰らっておりました。
次こそは進展が!と期待して新刊を買うも毎回がっかり。前作もかなり期待していたのですが、短編集だったんですよね。まぁ、良作だったのでそれはそれでいいのですが。

とにかく、祐巳ちゃんと瞳子が姉妹になる、というその場面の為に「妹オーディション」から(イラスト集を抜いて)10冊も待たされてしまったと。

前向きに、すっごい感動的なシーンを出してくるんだろうなぁ……。なんて思っていたら、意外とあっさりロザリオの授受が終了。
寧ろ、二人が姉妹になった事に感極まって泣く、乃梨子の方にぐっと来てしまうわけで……。
いや、勿論ロザリオの授受や二人が姉妹になる場面は、感動出来るものなんです。けれども、二人の姉妹宣言と祥子様の挙動不審が重なって描写されているので、どうにも感情を思いっきり入れて読むことが出来なかったんですよね。祥子の方に気が逸れてしまったというか。

で、肝心の姉妹になっても、甘い描写は殆どゼロに近かったと。
せいぜい、瞳子が祐巳ちゃんを「お姉さま」と呼び、祐巳ちゃんが瞳子を「瞳子」と呼び捨てにする、くらいなもんで、なんだかなぁ?という感じです。

もう少し、姉妹になったその実感を読者にも伝えて欲しいと思うのですが、物語は無情にも(今までの遅延を取り戻すように)進んでいきます。
もう少し、時間を掛けると思っていたイベント「三年生を送る会」も無事終了というわけで、次の巻くらいでボチボチ三年生は卒業していきそうです。

初期の『マリみて』がもっていた、あの甘いときめきはどこに行ってしまったんだ……。
確かに、文章自体はどんどん読みやすくなっているし、質も向上しているように思えます。けれども、文章の上手いヘタを越えた、魅力みたいなものが段々乏しくなってきているような気がするのです。

んな事を書きつつも、『マリみて』は大好きなので終了までちゃんと見届ける積もりですよ?

※10/2午後十一時四十分頃、一応釈明の文章を追加w

by s-kuzumi | 2007-10-02 22:25 | 読書 ライトなノベル
2007年 07月 03日

『マリア様がみてる』「フレーム オブ マインド」雑感

久住です。

いまさらですが、『マリみて』の新刊、「フレームオブマインド」の感想というか、そういうものでも書いてみよう、とおもいます。


前の巻(「あなたを探しに」)までは、瞳子ちゃんと祐巳ちゃんが、全然姉妹宣言をしないまま、ズルズルと何やらやっていました。
正直、かなりじれったくて早く姉妹宣言なり、なんなりをして欲しいと切に願っていたのです。

そして、新刊発売のニュースが。
「今度こそやっと、瞳子と祐巳ちゃんの間に決着が!」と期待していたのですが……。

何と、短編集だったんです。

もう発売されてますから、みなさんご存知ですよね?
けれども、新刊が短編だった、ということで、もう失望を通り越して怒りまで覚えていたのです。


「なぜ、瞳子と祐巳ちゃんの問題をここまでズルズルと延ばすのか?」
「なぜ、このタイミングで短編集なのか?」
「もっと、姉妹同士の甘やかな関係がみたい!」


と、そんなことを考えて怒っていました。
ただ、朗報もまたあったのです。

表紙に武嶋蔦子さんが出る、というのです。
彼女は『マリみて』の世界では所謂一つの「脇役」なのですが、高校生とは思えない程に老成していて、とても素敵で、味のある良いキャラなのです。
「フレームオブマインド」の「フレーム」が示す通り、写真部のエースたる蔦子さんにスポットを当てた一冊(実際には短編の「のりしろ」部分での、メインキャストといった所ですね)、という事で、激昂したわたしの気持ちも少し落ち着いてきました。

それでもやはり、少し「本編の方が進んで欲しい」という気持ちがあった事は事実です。

しかし、「フレームオブマインド」読了後、わたしは自分の浅はかさを呪うのでした。
これは凄く良い短編集だったのです。

特に良かったのは、

「三つ葉のクローバー」
「不器用姫」

の二作品。
本編でのメインキャラは全然出てこないのですが、

「女の子の数だけドラマがある」

というものを、まざまざと見せつけてくれた、作品です。
敢えて、選ぶならやはり「不器用姫」が一番好きですね。

こういう事っていうのは、意外とあるものです。
もちろん、女の子同士でなくても、男女間でもありますよね。
最初に読んだときは、ちょっと志摩子さんが押しつけがましい感じがしたのですが、ラストの伏線になっていたんですね。

決してハッピーエンドではないけれども、妙に心に残る、そんな作品でした。
最後の最後での蔦子さんのセリフは最高です。

さて、次こそは本編ですね。
こんどこそ、瞳子と祐巳ちゃんの仲が、ちゃんと落ち着きますように。

by s-kuzumi | 2007-07-03 11:23 | 読書 ライトなノベル